オススメポイント
私は今年の3月に、友人の紹介でこの本を手に取りました。これは中国の動乱の時代を経験し、ピッツバーグ大学で社会学の博士号を取得した著者・李銀河が、人生に対する自分の考えや感想を綴ったエッセイ。〝生命哲学〟という大きなテーマを細かい項目に分けて言及しています。
タイトルだけ見ると、多くの人は非常に難解な本だと思うでしょう。しかし実際はそんなことはありません。著者が実際に体験し、培ってきた経験や考え方を通して、私たちに人生とは何かというテーマについて考える機会を与えてくれます。
社会学者・李銀河が綴る〝生命哲学〟
李銀河は、中国の激動の時代を生きるうえで、社会や国家の行く末、また人生の意義について考えてきました。そんな彼女が、人生を輝かせるための方法を説いていきます。第32章『嫉妬は緑色』では、〝足るを知る〟の重要性を語り、内面から人生を変える方法を読者に提示します。
社会学者として、彼女がどのような〝生命哲学〟を持つに至ったのか。〝生命〟というテーマに迫る短編エッセイ集です。
~上海ジャピオン2014年7月25日号