上海市高級人民法院は1月8日(木)、「上海復旦大学毒殺事件」の控訴審となる二審で、
一審の判決を支持し、被告の控訴を棄却。被告に死刑、政治的権利の永久剥奪を言い渡した。
男は昨年3月31日(日)、講義で使用した劇薬「ニトロソジメチルアミン」の残りを、寮室内のウォーターサーバーに混入。
翌日水を飲んだルームメイトが意識不明で病院へ搬送され、翌月16日(火)に死亡した。
一審判決後には、同大学生177人が死刑回避を求める嘆願書を提出。
しかしながら同法院は、犯行が故意的であり、その手段は残忍極まりないとともに社会に与える影響も大きいと判断。
被告人は罪を認めているものの、酌量には値しないと述べた。
そのうえで、一審での犯罪証拠は確実かつ十分であるとし、上訴を棄却。
判決後、被告人は担当弁護士を介し献体声明を公表。
声明文内では、「故意に殺してはいない」、「被害者の両親に申し訳ないことをした」と記され、刑が執行された場合の献体を希望した。
なお被告の父親は、弁護士を介し、再び異議を申し立てるとしている。
(1月10日)