上海市黄浦区の外灘にあるホテル「ウォルドルフ・アストリア」にて、近日行われた結婚披露宴の参加者40人余りが、食中毒症状を訴えた件で、3月26日(木)、原因とされた牛肉の産地が偽称されていたことがわかった。
食中毒事件を受け調査を開始した市黄浦区市場監督管理局によると、「霊芝菇煎神戸牛肉(神戸牛のキノコソテー)」が疑わしいとしたが、症状に合致する細菌は検出されなかった。しかし、同局はメニューに記載されている料理の名称が、英語では「オーストラリア牛」、中国語で「神戸牛」との齟齬があることを発見。調査を進めたところ、オーストラリア産でも日本産でもなく、大連産を偽っていたことが明らかになった。
国家品質監督検査検疫総局は13日(金)、輸入禁止とされている動物及び動物性製品の一覧表を公布、日本の牛肉及び関連製品も含まれる。中国では2001年より、狂牛病の拡大防止策として日本からの牛肉の輸入を禁じている。しかしながら消費者の多くは輸入禁止の事実を知らないのが現状だという。(3月27日)
~上海ジャピオン2015年4月3日号