その症状、もしかしたらこんな病気の初期症状!
治療のカギは、早期発見。
【最終回】
虫歯でもないのに奥歯がうずく。歯茎も腫れている様子。
だんだん口が開きにくくなってきた…。心当たりのある人は、こんな病気の可能性が!
智歯周囲炎(ち し しゅう い えん)
?最近奥歯に物が挟まるし、なんとなく、うずくような痛みを感じる…。
そんな人は「智歯周囲炎」かもしれません!
20歳前後に一番奥に生えてくる第三大臼歯(きゅうし)は正式には「智歯」と言い、通称「親知らず」と呼ばれています。
「親知らず」は気づかぬうちに生えてきたり、生えてこなかったり、人によって異なります。
特に現代人はあごが小さいため、生える場所がなく、斜めや真横に生えてしまうことも。
そうなると食べ物が詰まる、虫歯になる、さらに隣接する歯までも虫歯にしてしまう原因になりかねません。
また正常に生えてきても、磨き残しなどで歯と歯肉の隙間に汚れがたまり、炎症を起こしやすくなります。
放っておくと、顔がパンパンに腫れる、歯茎から膿が出るなどの症状が…。
歯並びにも悪影響を及ぼすので、早めに歯科医に相談しましょう。
治療は抜歯のみ。薬で炎症を抑えてから抜歯をします。
ただベストはやはり、痛くなる前に処置すること!
?「親知らず」がある人は半年に1度、定期健診を受けましょう。
ない人も炎症が起きる可能性はあるので、やはり定期健診を受けたほうが無難です。
忙しい海外生活ですが、時間を作って、病気を未然に防ぐことを心がけましょう。
■今週の監修
上海SKYデンタルクリニック
湯川誠 先生
※本記事は、チェックする目安に過ぎず、あなたの身体の状態を確定するものではありません。
~上海ジャピオン6月26日号より