おサイフの登録から
IT系は苦手なの…なんて呟いてるそこのキミ! WeChat(微信)のウォレット機能はマジで便利なんだ。中国語が苦手な人ならなおのこと、ぜひ使ってみてほしい。
ということでガンガンいくぞ。まず「バンクカード/銀行卡」を登録しないことには、何も始まらん。ネットバンクを開設していなくても、問題ないぞ。
トップページを開くと、右下部に「本人/我」というアイコンがあるだろう。ここをタップし、メニュー4つ目の「ウォレット/銭包」に入るんだ。
銀行口座開設時に設定したパスワード(6桁の数字)を入力するんだが、あらゆる支払いに使うごとにもこれが必要になる。
複数のカードを登録して、支払い時にどれを使うかを選択することもできるぞ。
エラーが起きる場合は、銀行の窓口へ相談するといい。
無事に登録できたかな? じゃあ早速使ってみよう!
現金ナシで受け渡しOK
微信を通じて連絡先に登録されている相手へ送金する機能が「クイックペイ/転帳」だ。
つまり携帯電話の中に、金をストックしておくことができるってわけだ。もちろんその金を銀行口座へ移すことも可能だぞ。
このメニューをタップすると連絡先リストが表示されるから、目的の相手を選べ。次に金額を入れて…と、テストならとりあえず1元でいいだろう。
ここで「残高/零銭」or「銀行カード」が選べるが、オレは今携帯の中に4・99元ほど入ってるんで携帯からにするぞ。
送金が成功すると、チャットで通知される。受け取ってそのまま拒否することもできるが、24時間以内に承認しないと取り消されるから気をつけろよ。
後で確認しよう~なんて呑気に構えてて後で泣くなよ。
他人の携帯もチャージ可
最近はコンビニやマガジンスタンドで売っているチャージカードも、手数料1元をプラスされたりして割に合わないよな。
帰国中や旅行中なら、チャージが切れて困ったこともあるだろう。そんな時こそコレだ! ネット環境さえあれば、いつでもどこでもチャージできる。
右上の「手機充値」から進むと、自分の電話番号が表示されているだろう。そのまま下の、チャージしたい金額を選んで、あとはまた支払いパスワードを打ち込むだけだ。
あっという間だろ? 電話番号の横にある人物アイコンをタップすれば、連絡先に入っている友人を選択し、チャージしてやることもできる。友人がオレに電話をかけたら、
チャージが切れてて「已停機」のアナウンスが流れたってんで、この方法を教えてやったんだ。
脱・滞納常連化を宣言せよ
日本でも、ライフラインの支払いはバーコード付きの請求書でコンビニ払いができるし、随分と便利になったもんだよな。
しかし人間ってやつはどこまでも甘えた生き物で、それでも料金を滞納するヤツがいる。つまり、オレのことだ。
中国じゃライフラインは国営企業だから、未納・滞納は国ぐるみの悩みになっちまうわけだよな。
3カ月以上の滞納が当たり前になると、すぐに電気を止められちまうんだ。仕事が終わって家に帰ると、あれ? 電気、点かない…
しかも夜だからもう「上海電力」の窓口なんて開いてない、まさか明日の朝まで電気ナシ!? って時でも、ネット環境さえあれば! 慌てる必要ナシさ。
ちなみに電気を止められてる=Wi―Fiも使えないから、ネットは3G・4Gでアクセスしろよ。
12元分キャッシュバック
すっかり生活必需ツールとなったタクシーアプリ。現金の持ち合わせがなくても、アリペイ(支付宝)での決済が利用できるし、最近はさっぱりATMを利用しなくなっちまったんだ。
だもんで、近所の銀行が改装中なのにも気づかず。サイフが空っぽになってからATMを探して走り回ったぜ。
それはさておき、アリペイの登録にはパスポートの提出だの、口座登録名をローマ字表記にしろだの、意外と面倒だ…ってヤツにオススメしたいのがコレだ。
1ページ目の銀行カード登録さえ済ませておけば、必要なことはスマホオンリーでみんな済ませられる。
支払いはアプリと同様、現金もOKだが、微信で決済すれば運営会社のテンセントから12元分のサポートがあったりする。初乗り料金なら、自腹切るのはたったの2元! こりゃお得だぞ。
配送状況の通知も完璧
ここまで来たら、「ネットショッピングもできたらいいのに…」と思うだろ? オレも思った、でもってトップ画面のメニューを下へスクロールしてみたら、あるじゃないか「京東.com」のアイコンが!
そう、地下鉄駅構内に貼り出されたポスターでおなじみのネットショップだ。家電にデジタル関連、ファッションから食料品まで何でも取り扱ってる。
オレも試しに、なかなか市販されていないアメリカ製のシャンプーを探してみたら、これがあるんだなあ。チョチョイッと決済を済ませて、待つこと3日。
北京が発送地で、ちゃーんと商品が届いたぞ。梱包もしっかりしてて、もう言うことナシさ。
土日祝を挟んだり、ストックのない商品だと1週間くらいかかることもあるそうだが、微信でお知らせしてくれるから心配いらんぞ。
人気作も事前に座席ゲット
最近の映画館はどこも複数のスクリーンを有するシネコンが多いから、適当な時間に行ってやってるのを観る…ってヤツも多いようだが、
オレは断然じっくり計画を練る派だ。自宅のソファに寝転んで、さあて、今は何の映画がアツイのかな~といった感じさ。
あらすじやキャスト、スタッフも書いてあるし、気に入ったものがあったら直ちに「立即購票」。
赤いシートはすでに埋まってるんで、白いところから選んで、と。おっと、1席だけ空けて座るのはダメだとよ。
支払いが完了したら、SNSで予約内容が送られてくるぞ。映画館に着いたら、受付周辺に設置されてるマシンで発券する。
「網購取票」をタッチすれば2つの入力バーが表示されるから、SNSで送られてきた6桁の番号をそれぞれ入れればOKだ。
残高/零銭
「残高/零銭」は説明するまでもないかもしれない、これはおサイフケータイの残額を見ることができる。「料金補充(充値)」なら口座から微信上へ、
「引き出し(提現)」はその逆で、銀行口座へ金を移すメニューさ。貸した金をココで返してもらったが、ちょっと額がデカくて不安だって時は口座に戻しておくのがいいぞ。
刷卡
オフィスからちょっとコンビニへ、あらおサイフ忘れたわ…なんてサザエさんに朗報だ。商品を持ってレジへ行き、この画面を表示すれば「ピッ」と読み取って支払い完了。
スマホも忘れたらどうするって? なあに、サイフを持たないヤツに限って、携帯電話は忘れないもんさ。
騰訊公益
Wikipediaなんかでもネットでの寄付が簡単になったが、ここでできるのは医療費が賄えなくて不自由な暮らしをしている人たちへの募金活動だ。
医療系クラウドファンディング「WATSI」が協力しているケースや、山村に学校を建設するなんてケースもあるぞ。
微信紅包
今年の春節に、「微信紅包」をもらわなかったか? オレは5人からもらったんだが、なんのこっちゃと思って放っておいたんだ。
で、後になって知ったのがコレさ。いやー、リアルタイムに返しておくべきだった、常識のないヤツと思われたかなあ。
~上海ジャピオン7月24日発行号