大迫力の黄河
オレはウルフ。ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。
いや~、北京を出発してからここまで見どころ盛りだくさんだったなぁ。古代中国を次々目の当たりにできて、超コーフンって感じ。
安陽では中国最古の文字「甲骨文」も見られたし、文明の出発点にたどり着きました~ってとこか。
今は安陽を出発して3時間ぐらいだな。そろそろ、見えてきてもいい頃なんだけど…おっ、見えたぜ、あれが「黄河」だ!
ついにマイバイクで黄河を越える時がやってきたか。ひょー、ゾクゾクするぜ!
さあ、「鄭新黄河大橋」を渡り切って、もう次の街「鄭州」は目の前。たった1.5㌔の橋だったけど、やっぱりこの道を選んで良かったな。
これからは〝黄河を跨いだ男〟をアピールしていくぜ。記念に「黄河風景名勝区」に行きますか。
ここは黄河の迫力を間近で楽しめる場所なんだ。おー、「五龍峰」に登ると、黄河がよく見える。〝偉大的母親河(母なる河)〟って
言われるだけあって、母子像も置かれているのね。
華夏文化の発祥地
よし、黄河を渡った感慨にも十分浸ったし、鄭州市に突入。この街の周辺は、有名人の故郷がたくさんあるんだ。
まず中国五帝の一人「黄帝」だろ、それから国語の教科書に載ってた漢詩の詩人「李白」に「白居易」もこの近くの出身だ。
黄帝の故郷「黄帝古里」には中国人のすべての姓4600個余りが刻まれた「中華姓氏広場」があるから、それも見てこようかな。
あと鄭州は「少林寺」が有名だけど、ちょーっと国道から遠すぎるから、行くのはまた今度にすっか。
さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ!
~上海ジャピオン7月31日発行号