突然の侵入者
米びつの中に黒い粒
「陳さん、米びつに虫が~!」
梅雨の上海じゃ虫なんてよくあるのよ。だから泣かないの!
申し遅れました。日系企業の総務主任・陳です。
社員はみんな我が子のようなもの。頼られたら放っておけないのよ。
住宅トラブルも私に任せときなさい。
で、何が出たの? 「米びつの中に3㍉くらいの黒いちっちゃい虫?」。
鼻の長いのでしょ? そしたらアイツしかいないわねえ。
「米虫」よ。日本語だったら「コクゾウムシ」ってやつかしら。
上海は亜熱帯だから、虫がたくさんいるのは仕方ないのよ。
上海では、米虫が出たら、新聞紙なんかに米を広げて2日くらい天日干し。
米虫は太陽が嫌いだから逃げてってくれるわよ。
退治後は再発防止
米びつにはニンニクを
でも、実は米粒の中に幼虫や卵が残ってるのよ。
米を研いだら浮かんでくるものもあるけど、残念なことに、さすがに全部はとれないのよぉ。
まあ大丈夫よ。食べても害はないから。
だから、早く食べきっちゃうのが一番よ!
近くにお菓子なんか置いとくと、これも侵入されちゃうから、米びつ周りをきれいにすることも忘れちゃだめよ。
あとは予防ね。
密封するのはもちろんだけど、ニンニクやタカのツメを入れておくと寄りつきにくくなるのよ。
あの匂いが、好きじゃないらしいわ。
上海だと、カニの甲羅を入れてる人もいるみたいだけど、私はニンニク派ね。
乾燥昆布を入れとくと、湿気を吸着してくれていいとも言うわよ。
虫なんてすぐ慣れるわよ。もっと図太くなんなさい!
~上海ジャピオン7月3日号より