ヒノキ風呂で旅館気分
家族団らんは畳部屋で
久しぶりに父からの電話。
何かと思ったら、「今度母さんと上海旅行に行く。ホテルは任せた」との連絡。
なんと! 2人揃ってお出ましとは一大事です。
電話口で代わる代わる希望を口にする2人…。
バスタブ付、和食に和室などなど、2人の駄々親っぷりは天井知らず!
?和食はまだしも、和室のあるホテルなんて思い当たらない…。
そこで主人に泣きつくと、「え、お義父さんたち来るの? 本当に?」と、私以上のうろたえっぷり。
2人して探しに探し、見つけ出したのが、虹橋緑地すぐの「フォルテホテル上海」でございます。
日本語スタッフが常駐
主人と2人で偵察に。
ホテルを訪ねて、「デラックスルームジャパニーズスタイル、見学シルブプレ」とフロントへ。
すると「はい、こちらへどうぞ」と日本語で案内が!
聞けば虹橋エリアという場所柄もあって、日本人ビジネスマンの利用が多く、宿泊客の半分が日本人だとか。
日本語スタッフも常駐しているそうで、外国語がまるでダメな我が親でも安心して泊まれそうです。
さらに、ビジネスマンのために、宿泊者には6人までの小型会議室を無料で2時間提供、国際電話20分無料、無線LANの利用が全館どこでもOK。
かゆいところに手の届いたサービスに脱帽です。
さらに、朝食にも日本食を用意しているとのことでぬかりなし。
和室10畳床の間付
そして肝心のお部屋へ。
ドアを開けると、そこにはなんと「玄関たたき」が!
さらに、靴を脱いで上がると、爽やかな畳の香りが漂ってきます。
和室は10畳と広々。床の間には掛け軸と仏像があり、壁には37インチの液晶テレビが!
?さらに移動式ふすま仕切りの向こうには、キングサイズベッドを備えたベッドルーム。
そして、こちらにも液晶テレビが1台、何とも贅沢な造りです。
「これならお義父さん満足してくれるだろう」と主人も納得。
ところが、抜け目なく冷蔵庫を覗くとカラッポ! 焦る主人。
すると、スタッフがすかさず、
「当ホテルではミニバーを用意してない代わり、各階に自販機を設置してます。こちらの方が、お安く提供できるので」
とのこと。これも日本人の節約志向を考えた配慮かしら?
なんて思っていると、バスルームで「トレ・ビア~ン」と主人の太い声が響きました!
香高きヒノキ風呂
?駆けつけると、そこにはなんとヒノキ風呂!
?バスタブのついたホテルは数あれど、ヒノキ風呂付なんて初耳です。
浴槽は1人でゆったり入れる大きさで、さらにヒノキの小さな腰掛つきでした。これはスゴイ!
振り返ると、主人は既にスタッフに予約を入れているではありませんか。
あなた、私たちの分もお願いね!
~上海ジャピオン7月10日号より