薬膳デザートで乾燥予防
――朝晩の寒暖差が激しいせいか、最近咳や鼻水が出たり、のどがヒリヒリしたり、乾燥と寒さが身体に堪えます…。
先生 朝晩は特に涼しくなってきたので、のどや肺の乾燥には気を付けたいですね。そんな時は、「川貝燉氷砂糖秋梨(ナシのスープ)」を作ってみましょう。
――これはどういったものですか?
先生 「川貝(せんばい)」は漢方として使われるユリ科の植物で、日本では慣用的に「貝母(ばいも)」、中国では四川産の貝母が本場なので「川貝」と言います。「川貝燉氷砂糖秋梨」はこの漢方とナシ、氷砂糖と一緒に蒸した薬膳デザートです。秋が深まると、様々な果物が食べ頃を迎えますよね。カキやブドウなどがありますが、中でもナシは肺を潤す効能があるとされています。肺が潤うことで肌の乾燥や肌荒れ、のどの痛みの緩和に有効。せきや痰を鎮める効果も期待できます。
――作り方を教えてください。
先生 新鮮なナシを用意し、上部がフタになるように切り、中をくり抜きます。中に川貝粉3~5㌘と氷砂糖を適量入れ、ナシが柔らかくなるまでとろ火で約1時間蒸してから、常温で冷ませば完成。食後2~3時間の間に、おやつとして食べると効果的ですよ。
~上海ジャピオン2018年10月19日発行号