街は春節一色に
オレはウルフ。ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。今朝公園を散歩してたら、龍の舞を練習しているグループを見掛けたぞ。街中にも爆竹を売る露店がたくさん出ていて、いよいよ中国の年越しって感じ。毎年春節期間は泊まる宿やレストラン探しに苦労するから、今日は早めに出発しよう。交通量はグンと減っているし、ガッツリ漕いで早めに次の街「潍坊市」に突入するぜ。
「潍坊市」は名所旧跡が多い観光都市で、見どころ盛りだくさんなんだよな。有名なのが、5000年の歴史を持つ、宋朝の時代を色濃く反映した「青州古城」なんだけど、ほかにも「諸城恐竜博物館」や凧の博物館「潍坊世界風筝博物館」といったマニアックな博物館・資料館がいっぱいあるんだ。今回は…そうだなー、せっかく春節だし、酒の博物館「景芝酒之城」にでも行ってみっかな。まあ、オレが酒を飲みたいだけなんだけど(笑)。
白酒と凧揚げで年越し
うーん、博物館に入る前から漂うこの白酒の香り、いいねぇ。この博物館は白酒を作る企業が建てていて、ここで年間6万㌧もの白酒が造られているんだって。よっし、試飲をいただきながらいい酒をゲットしようっと。
ふー、飲んだ飲んだ。後は「青州古城」の繁華街でもぶらついて、ここの名物麺「鶏鴨和楽」でも食べようかな。あっ、広場で龍の連凧を揚げている! さすが〝凧の都〟として世界的に有名な街、一般人が遊ぶ凧も本格的だなぁ…酒に麺に凧揚げと、今日はすっかり春節気分。いい年越しになりそうだぜ。さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ!
~上海ジャピオン2019年2月15日発行号