熱中症対策に緑豆

――暑さが本格的になってきました。夏バテや熱中症対策に、何かいいものはありませんか？

先生　夏は汗を掛くことが多く、体内の電解質バランスが崩れ、夏バテや熱中症を引き起こすことがありますね。清熱消暑作用のある「緑豆」を食べてみましょう。

――春雨の原料ですね。清熱消暑とはどのような作用ですか？

先生　そうです。春雨や緑豆もやしの原料として日本では知られている、アズキに似た素朴な甘さの、ミドリ色をした小さな豆です。清熱消暑とは、身体にこもった余分な熱を冷まし、熱感・口渇・汗などの症状を緩和する作用のことです。ほかにも、タンパク質や必須アミノ酸、ビタミンＢ群、ミネラルを豊富に含むため、暑さによる口の渇きを癒し、電解質バランスを整え、利尿作用が期待されます。

――食べ方を教えてください。

先生　緑豆スープを作ってみましょう。緑豆を洗い水を切って、緑豆上２㌢程度の水と一緒に鍋に入れ、中火で水分がほぼ無くなるまで煮ます。その後、大量のお湯を加え、蓋をして20分煮たら完成です。ビタミンが壊れるため、煮すぎないようにしましょう。ハトムギやユリ、スペアリブなどと一緒にスープにしてもおいしいです。冷え性や月経中の女性、虚弱体質の人は食べないでください。

～上海ジャピオン2021年7月2日号