城のような立派な入口
道から少し奥に進むと、別荘風の美しい住宅や学校が顔を覗かせる愚園路。路面には今話題のカフェやショップがズラリと並び、街歩きが楽しい場所だ。
「湧泉坊」は1636年、当時中国指折りの巨大タバコ製造会社「華成煙草有限公司」の総経理、陳楚湘が投資して建てたアパート群。宮殿のような入口が圧巻で、中にはレモン色の壁の住宅が並ぶ。この中のスペイン風4階建ての建物が、彼の自宅だったという。
「里弄」と呼ばれる集合住宅だが、富裕層が住んでいただけあって、部屋の内部も広々とした造り。歴史的建築物ながら、現在もリッチな暮らしが楽しめる。
~上海ジャピオン2021年11月19日号