「わんちゃん」って呼んで
いわゆる「90後(ジウシーホウ)」、90年代生まれの彼女は、店では「わんちゃん」と呼ばれている。
炭火焼「八剣伝」の開店とほぼ同時期に入店し、今では一番の古株としてお客さんからも親しまれている店員さんだ。
ストレートヘアを後ろ髪にたばね、小柄な体を活発に動かし店内を行き来する。
「わんちゃん、元気してたー?」。
常連さんがやって来て彼女の姿を見つけると、親しみを込めて頭をなでることも。
お客さんにとっては、自分の姪っ子のような感覚なのかもしれない。
オススメメニューは
同店は日本に720店舗を持つ居酒屋チェーン店。
1人あたり100元程度で、日本と同様の味と雰囲気が楽しめる。
焼き物は入り口近くの炭火で仕上げ、香ばしい。
ちなみに、わんさんのオススメは「いかバター」(25元)と「牛カルビ網焼き」(28元)。
どちらも炭火の火力の強さを活かし、素材の味を引き出している。
いかバターは、「溶けかかったバターの香りがイカによく合う」のだという。
突然のケーキ
わんさんの人懐っこい笑顔に、思わず声を掛けたくなるのだろう。
最近は、店で誕生日パーティーを開いていた日本人のお客さんたちから、
チョコレートケーキをおすそ分けしてもらったこともある。
「突然くれて、うれしかった」。
笑顔で語るわんさんの無邪気さに、今日もお客さんが集まっていく。
~上海ジャピオン4月23日号より