日系企業の園、松江
「我が家」気分のホテライフ
　
　万博万博とかまびすしかったのも、開幕前。
上海生活者からしてみれば、今やいつもの毎日でございます。
「万博は落ち着いてから、春だしピクニック行こう」と、マダム友と「　山ピクニック」に繰り出しました。
料理上手のＡちゃんは見事なランチボックス、パン教室通いのＳさんは自家製パン、
フランス帰りのＴさんはワイン、そして、私は日系スーパーお惣菜をお持ち寄り…。
「お、美味しいしね！」の優しい言葉が逆にツライです。
　そんなこんなで、満喫して帰ろうとした昼下がり、Ｓさんからお願いが。
「旦那が工場管理のために、近々この近くホテルに泊まり込みになるらしいの。
ご飯の用意から脱いだ靴下まで私に任せっぱなしな人だから、ホテルが大丈夫か気になって…。
一緒に見に行って！」
　ホテルは私の専門！　
汚名返上・名誉挽回とばかりにふたつ返事で同行です。

日系企業の強い味方！

　そこは「ホテルニューシャロン」。
９号線「松江大学城」駅の目の前と、便利な立地です。
ホテルに入ると、とってもアットホームな雰囲気。
「私の経験から見るに、長期間滞在向き」と、ウンチクを述べる私の前に、老板（ラオバン）が登場！　
「ご案内しましょうか？」との申し出に、マダム友陣は「お願いしま～す！」と大歓迎。
お株を奪われてしまいました…。
　「ホテル周辺には２４０もの日系企業が軒を連ねるんですよ。
常宿にされている日系企業も多いですよ」と老板。
続いて、「隣の建物には私が経営している日系レストランもあって、
日式ラーメンを始め日本食はバッチリ」とにっこり。
マダム友からオーナーへ、キラキラとした眼差しが。
ええい、私だって！　
「ホテル名のシャロンは空港の和食レストラ…」
と言いかけると「お部屋も見た～い」とのマダム友の声にかき消されちゃいました…。

好評につき増築中

　おとなしく老板に連れられて２階の奥の部屋を見学。
日系ＴＶは４チャンネルで、有線のため人気番組が見づらいなんてイケズ～なこともないみたい。
　しかも現在サービスアパートメントを増築中だそう。
地下には日式のマッサージ＆サウナを建築中と、トレ・ビア～ンな使い勝手が期待されますね。

シャロンはあの「シャロン」

　朝食は１階。
シェフの中には、宝塚ホテル＆奈良ロイヤルホテル出身の
２人の日本人シェフさんが常駐されているそう。
　帰りがけ、老板がおもむろに「空港のレストラン『シャロン』は私どものグループなんですよ」と発言。
「そうだったんですね～」と、マダム友たち。
トレ・ビア～ンなホテルにすっかりお株を奪われてしまった私でした。

～上海ジャピオン５月２１日号より