大草原から砂漠のオアシスへ
in新疆ウイグル自治区
雪をかぶった天山山脈をバックに、大草原を体感
草原と砂漠の地へ
今年の夏休みは、珍しく9日間も休めることになった。
しがない駐在員の自分にとってはめったにない機会だ。
そこで妻と2人で相談し、せっかくだから普段はなかなか行けないところに行こう! と決めた。
そこで見つけたのが、新疆へまるまる1週間の旅だ。
日程も休みとぴったりだし、広い新疆を北から南まで縦断し、
雄大な大草原でのびのびできるツアー内容が決め手となった。
新疆は、中国の省・自治区の中でも最大の広さを誇る。
横断するにはかなり激しい移動となるので、
夏休み1日目の土曜はゆっくり休み、2日目の日曜に万全の体調で旅立った。
大自然を体感
まずは新疆の首都・ウルムチを経て、クコの産地・精河でクコ狩り。
かなり肉厚で美味かった。
美容にも良いと聞いた妻は、人一倍ほおばっていた…。
2日目は、「ここに来ずして新疆の美しさは語れない!」と言われるグルジャ(伊寧)への道中。
色とりどりのラベンダーやひまわり畑、麦畑など、
北海道を思わせる夏の美しい風景が次々と目に飛び込んだ。
3日目と4日目も、中国で2番目に大きなバインブルク大草原を車で疾走。
野生の白鳥を見たり、馬に乗って湖のほとりを散策したり、大草原に沈む夕日を眺めたり…。
遊牧民族の日常が少し羨ましくなった。
白鳥湖で、野生の白鳥を観賞
砂漠のオアシスへ
5日目には天山山脈を越え、南新疆の都市・クチャへと突入。
青々とした大草原から一変、茶色い世界が広がり、まるで別世界に迷い込んだかのようだ。
ここでも色々な遺跡や渓谷に立ち寄ったが、何と言っても印象に残ったのは、民家でのナン作り。
自分で作ったナンとウイグルの家庭料理の味は格別だった。
最終日は再びウルムチへ戻り、
鶏1匹をぶつ切りにしてジャガイモと煮こんだ新疆名物「大盤鶏」を食べ、旅の〆を迎えた。
大自然を体感できただけでなく、地元の人たちとも触れ合えた、濃い1週間だった。
月曜からはまた忙しい仕事の日々が待っている。
夏休み最終日は妻と2人、旅の余韻に浸ろう。
~上海ジャピオン7月2日号より