3Dハートのキッズネイル

女の子への第一歩

真っ黒に日焼けした娘へ
 


幼稚園で泥だらけになるまで遊んでいる、ズボンを履いた女の子。それが私の娘だ。女の子とは言え、ごらんの通り男勝りのやんちゃ者。
 ある日、娘と共に知人の結婚式に出席することになり、ふたりでネイルサロンに出かけた。初めての場所に緊張気味の娘。初めは嫌がっていたが「キレイにしないとだめなのよ」と諭すと、しぶしぶ両手を差し出した。描いてもらったのは、白地に淡いピンクのハート模様。日焼けした肌に、そのネイルはとても良く映えた。自宅に戻り、ふと見ると、娘は手を「グー」に握り締めていた。どうやら、爪を守っているらしい(笑)。そして次の日。普段は着ることのないワンピースを着た娘からは、はにかんだ笑顔がこぼれた。
私は勘違いをしていたようだ。娘は、女の子らしいことをするのが照れ臭かっただけなのだ。女暦32年の私は、このとき初めて子供が女の子になる瞬間を見た気がした。


今週のポイント
3Dのハートはブリオンで縁取ることで立体感を強調
全体を淡いトーンで抑えることで、子どもらしさをアピール。立体感が要となる3Dアートでは、ベースカラーとの境界をはっきりさせることが重要。今回は、ブリオンがその役目を担っています。
先生紹介

(後藤千恵)
台湾出身のネイリスト。自宅の一角をネイルサロンとして開放し、繊細なアートを行っている。

Purple Nails
虹梅路3200弄虹橋花苑39棟102室
TEL: 159-0055-9580(日本語可)

~上海ジャピオン7月6日発行号より

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