就寝前の習慣に杜仲茶1杯
日本で、お茶として馴染みのあるトチュウは、
中国原産の樹木である。
欧米各地で約6千万年前の化石が発見されたが、
現在は中国でのみ自生する。
特徴的なのは、樹皮を剥がしたり、
枝や葉を折ると、
中から糸を引く白色の液が出てくること。
これは、グッタペルカと呼ばれ、
ゴムの原料として利用される。
中国医学では樹皮を乾燥させたものを、
生薬「杜仲」として使用。
これは血行を改善し身体を温めると考えられ、
足腰の痛みや倦怠感緩和のためによく処方される。
そのほか、
利尿作用や滋養強壮効果に優れ、
胎盤を安定するとも言われることから、
不妊治療用の漢方薬「寿胎丸」にも配合される。
また、
葉を煎じてお茶にしたものを定期的に飲むことで、
血圧を下げ、
肝臓・腎臓機能を向上させる効果が期待できる。
同時に、コレステロールを抑え、
脂肪分解を助ける成分を含むため、
ダイエット茶としても有名だ。
カフェインは入っていないので、
子どもにもオススメだが、
少し苦みがあるため、
苦手な人はレモン汁や蜂蜜を加えると飲みやすい。
ただし、身体を温める作用が強いので、
身体が火照りやすい人は注意が必要。
リラックス作用もあり、
寝つきが良くなるという杜仲茶。
就寝前の1杯を習慣にしてみては。
?~上海ジャピオン04月27日号