七三分けノド飴でサァー
ガラガラ声では女の子も口説けやしないと思い、ノド飴を買った。
またもやジャケ買いです。
日本でもよく有機野菜の高いサツマイモとかに「私が作りました」みたいな感じで、
農家のおっちゃんの素朴な笑顔の写真が張ってあったりしますよね。
やはり生産者の顔が見えると安心するもんですが、 このノド飴にもそういう効果があるんだろうか。
パッケージの目立つ部分に印刷された、七三分けの五十過ぎのおっさんの顔。
口元には、仏像のようなアルカイックスマイルをたたえている。
ビン底眼鏡が印象的で、まじめ一徹にノド飴に人生を捧げてきた印象だ。
ノド飴で一財産築いて、女性にも実はモテたのかも。
金色のノド飴を一粒ノドに放り込んだ。
甘い。
と同時にサァーっとメンソールというかハッカというか、
世界中の爽やか成分を凝縮したようなスースー感が口に広がる。
ノドの痛みも、これなら忘れられそうだ。
箱に書かれた成分を読んでみると、ハッカや羅漢果など、漢方系の名前が並ぶ。
箱の反対側には、「不良反応 尚不明確」なんてことも書いてある。
「副作用はまだ分かっていません」ということだ。
いや、逆に正直じゃないか。
正直なノド飴でノドを癒せば、美声なシュワイガーになれるかと思います。
「金?子喉片」6・3元
1袋に5粒入り。スースー感は強力だ
淮海中路の薬局「吉売盛」
で購入。
~上海ジャピオン1月29日号より