二日酔いにはブンタンを
ブンタンは、東南アジアや
中国などが原産地で、
日本には、江戸時代初期に渡来した。
別名にザボン、ボンタンがある。
果実の50%を占める厚い皮が特徴で、
果汁が少ないが、
独特の甘みと風味を持つ。
ブンタンは、ビタミンCのほか、
クエン酸、ナリンギンや
リモノイドなどを含み、
美肌や免疫力アップ、
疲労回復効果に優れるという。
さらに、アレルギーの抑制や
血中脂肪酸の分解作用、
整腸作用などもあるのだとか。
中国医学において、
ブンタンは痰を取り除き、
咳を抑える働きがあり、
喘息や咳が長引く時に効果が
期待できる。
また、消化を助けるとされるため、
お酒の飲み過ぎや二日酔いの人に
オススメだ。
ただし、身体を冷やすので、
下痢をしやすい人は食べ過ぎに注意。
中国でブンタンは、
果実を生で食すほか、
ブンタンの皮のお茶や、
果肉を酒とハチミツに
一晩漬けたものを飲むと、
咳止めや、消化不良の解消に
役立つとされる。
なお、皮を煎じた液を
しもやけに塗ることもあるようだ。
さらに、ブンタンの果汁に
ネギを刻んで混ぜた液を
こめかみに塗り込めば、
頭痛が収まると言われている。
忘年会などで外食が
増えてくるこの季節。
食べすぎや飲み過ぎで疲れた胃腸を
労わってあげよう。
~上海ジャピオン2012年12月7日号