きれいの種 vol.5 「赤ら顔」

ひとつのお悩みふたつの解決!
毎回悩みの種となる症状に、2つの解決策を提案します。

悩みの種●赤ら顔

これからの季節は室内暖房などでより顔が火照りやすくなります。今のうちに改善しましょう。

■人体の治癒力―ツボ編


血海
―けっかい―

傷みは厳禁 刺激は優しく

【回数・時間】1日1回
【コツ】軽く押すという刺激を繰り返し行うようにしましょう。

赤ら顔の原因は様々ですが、今回は「陰虚」(体の陰の部分に属するとされる、津液(しんえき=体液の意)や血(けつ)が不足する状態による頬の赤みを改善するツボを紹介します。
陰虚は、血にトラブルが生じている場合が多いので、それを解決するツボ「血海(けっかい)」を刺激しましょう。場所は、太ももの内側、膝蓋(ひざのおさら)の内側から上に2寸(手の親指第1間接の幅を1寸とする)ほどのところにあります。
刺激の際は、傷みを伴う強さは厳禁です。むしろ、逆効果になることもあるので、あくまでも軽く押すように心掛けましょう。
刺激は繰り返し行うことが効果的です。例えば3秒押して3秒離すと良いでしょう。

村上文祟先生
TCMcosMe美容中医研究所代表ほか

「寒い季節はツボ刺激だけでなく、ツボや経絡を冷やさないように心がけることも大切です」

■植物の生命力―漢方編


知柏地黄丸
―ちばくちおうがん―

8種類の生薬で働きかける

「知柏地黄丸」
【価格】13.5元
【製造元】蘭州沸慈制薬

赤ら顔は、血の循環と、水分代謝が悪くなることが原因のひとつになっています。そのため、のどが渇く、手足がほてるなどの症状を伴う場合は一般的に「知柏地黄丸(ちばくちおうがん)」が治療に用いられます。イライラする精神状態や顔面部の発汗など、更年期障害に見られる症状を伴う場合にも有効です。
知柏地黄丸は、のぼせの原因となる、腎の陰虚に働きかける「地黄(じおう)」が主成分になっています。これは、ゴマノハグサ科アカヤジオウの根を乾燥させた生薬。さらに、その働きを助ける山茱萸(さんしゅゆ)や山薬(さんやく)、は、腎・肝を強化し、ほてりを冷まします。
血の循環と水分代謝を改善することで、症状を快方へと導きます。

張家駿先生

上海市第二人民医院中医顧問ほか
TEL: 6368-5887

「野菜・果物をたくさん食べるとより効果的です。辛いものはなるべく避けましょう。」

~上海ジャピオン11月10日発行号より

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