ＺＩＰＳ

2007/7/19
上海のグルメ

うちのシェフ自慢

MILLANO

浦東にそびえる摩天楼のひとつ、匯豊大廈の最上階にあるクラシックなフレンチレストラン。外灘と黄浦江を臨む絶好のロケーションも魅力で、昼には日本人ビジネスマンや主婦、夜には夜景を楽しむカップルたちで席が埋まる。
　オススメは、ことし５月より新料理長に就任した谷村薫氏の作るローストビーフ。厳選カナダ産牛肉を２５０度の高温で３時間かけて、じっくりと焼き上げる。骨からでるコクが、じんわりと肉に染み渡り、絶妙な旨みとなる。こうして出来たローストビーフは、目の前で分厚くカット。五感を刺激する圧巻のパフォーマンスだ。これに添えるソースも、20種類の野菜などを１週間煮込んで作るなど、まさにこだわりの逸品といえる。
　８月25日まで、スペシャルディナーを提供。１９８元で、前菜からデザートまで５品の自信作を味わえる。

スズキのグリエ／85元
ピーマン＆オリーブペーストのふわっとした香りとスズキのハーモニーを楽しめる。

谷内薫　料理長
55歳。北海道出身。「とにかく美味しいものが食べたい」という想いから、18歳の時、料理の道を志す。23歳より東京會舘、東興ホテルなどでフレンチシェフとして腕を振るう。ローストビーフ作りの腕を特に買われ、ことし５月より上海へ。この道35年のベテランは、慣れない中国語に苦労しながらも上海での若手育成に情熱を燃やす。