国慶節休みは、江蘇州の張家港
という所に行ってきました。
学生時代の韓国人の友人がいるので、
久々に訪ねてみたんです。
昔話をして朝まで飲み明かそう、
なんてワクワクしている間に電車は
張家港に着き、
駅からタクシーで彼の家まで直行。

噛み応え抜群の中華風パン。
中には豚肉を入れることも

彼の家は築２年の４ＬＤＫで、80平方㍍以上。
おまけに家賃は会社持ち。
羨ましいね～、と言うと、そんなことないよ、
と彼はバッサリ。
実は、社長と一緒に暮らしているのだとか。
毎日、中国語の話せない社長のため、
買い物など身の回りの世話に
追われているようです。
いつのまにか彼の愚痴話になり、元気出せよ、
と市街観光を提案。
翌朝、最初に訪れた地元の市場で、
なぜか私が彼を先導し、探索していました。すると、朝ご飯になりそうなものが。
見つけたのは「烤餅」なる小吃。
彼もよく食べているらしく、江蘇省では
メジャーなものだとか。
一見パンのような見かけですが、
しっかりとした歯ごたえで、
口に広がるゴマの風味が味わい深いです。
もうすぐ社長が帰ってくるので、
彼はちょっと憂鬱そうな様子。
それを気に留めることもなく、
朝食に夢中の私を見て、
彼は少し呆れていました。
しかしその一方で、私が来たことを喜んでくれ、
一緒に「烤餅」を食べる彼の顔には、
懐かしい満面の笑みが浮かんでいました。

～上海ジャピオン２０１２年１０月１９日号