フーテン猫のおやつまっしぐら! ~甜蛋巻

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 キラキラ万華鏡
ふぅ~、こう寒いと外に出るのがイヤだな。
おや、呉ジッチャンの孫娘・星星が
手に持って遊んでるのは何だ?
「マオミィ、これは〝万花筒(万華鏡)〟っていうのよ。
光を透かすと、すごくキレイに見えるでしょ♪」。
ほう、絵柄が変わってキレイだな。
「そうだ、マオミィ。買い物行こう」。
仕方ないな、ミャー。

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 ネコも花より団子
「ねぇ、このコートどう?
あ、このニット帽かわいい~」。
まったく、女子の買い物には付き合ってらんないよ。
「あ、これ似合うんじゃない?」
よせ、オラはそんな女子みたいな帽子被らないぞ。
ほら行くぞ。
「あ、この香り♪ マオミィちょっと待って」。
本当に女子ってやつは…。
「はい、どうぞ♪」。
なんだ、さっきの〝万花筒〟かと思ったら、
中国巻菓子〝甜蛋巻〟じゃないか。
その昔、飢えをしのぐ保存食として作られたんだとか。
ふむ、見た目はクレープで、食感は高級クッキーだな。
控え目だが確実な存在感のゴマもポイント高いぞ。
「はい、お茶どうぞ」。
ズズーッ。
キラキラの〝万花筒〟もいいけど、
オラは食べられる〝甜蛋巻〟の方が好きだな。
よし、お気に入り菓子に認定だ。

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~上海ジャピオン2012年12月28日号

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