ひ孫とおやつタイム
いや～、年末に向けてみんな慌ただしいな。
オラの遊び仲間もどこやらへ帰るらしいし。
まあ、フーテンのオラには、
関係ないってことよ。
「ミィミィ、ちょっとよけておくれ」。
おや、呉バッチャン、ほうきなんかもって、
掃除か？
「親戚が集まるから、部屋をキレイにして、
ご馳走作らないと…あ～、
猫の手も借りたいね～」。
役に立てず、すまんね…。

大晦日は大忙し
「お母さん、ただいま」。
「ま～、元気そうね。さ、入って入って」。
お、玄関のあたりが騒がしいぞ、行ってみるか…
「えいっ！」。
痛っ、なんだこの子は。
呉バッチャンの娘の娘の息子？
つまりひ孫か。
「これ、あげる」。
おう、ありがとよ。
これは、北京銘菓「蝴蝶酥」か。
なんでも形が蝶々（蝴蝶）に似ていることから
この名が付いたのだとか。
このサクッとした食感、
甘いモクセイの香りがシャレた菓子だな。
「はい、ミィミィ」。
お、ミルクティーを用意するとは、
呉バッチャンの娘の娘、
つまりこのイタズラっ子のカアチャン、
気が利くな。
少々賑やかすぎる気もするが、
こんな年越しもいいな。
よし、お気に入り菓子に認定だ。

 
～上海ジャピオン２０１３年２月８日号