隠れた四川料理の逸品
鶏肉とナッツをトウガラシで甘辛く炒めた「宮保鶏丁」。中国では四川料理の代表格として知られるが、日本人には意外と知られていない。食材や調味料は日本で馴染みのあるものが使われており、辛いものばかりで舌がツラい時の箸休めに最適だ。
この料理のルーツは、山東省済南市にある説が有力。清朝の進士・丁宝楨(ていほうてい)が、済南市の官僚に任命された。ある家を訪れた彼は、鶏肉とナッツを炒めた料理「爆炒鶏丁」のおいしさに感激、作った男をコックに招いたと言う。だがこれはまだ辛くなく、トウガラシで味付けされるようになったのは、丁宝楨が四川省の総督になった時。彼の死後、官職名「宮保」から「宮保鶏丁」と名付けられたとされる。
辛い料理が苦手な人も、「宮保鶏丁」なら気兼ねなく食べられる。実は山東省の料理が原型なんだよ、と辛くない理由を添えればアテンドは完璧だろう。
アテンド先はコチラ
店名 渝信川菜(ユェシンチュアンツァイ) 招商局店
住所 成都北路333号招商局広場3楼(×威海路)
TEL 5298-0438
営業時間 11時~14時半、17時~21時半
席数 約100席
予算 100元~
~上海ジャピオン2018年6月22日発行号