庶民の味から宮廷点心へ
「碗豆黄(ワンドウホヮン)」は北京の点心で、旧暦の3月3日に食べる風習がある。そのため北京では、春から夏にかけてよく見掛ける。民間式と宮廷式の二種類があり、元々は路上で売買されていた庶民の味であった。
清代の西太后が宮殿で涼んでいた時、街の方から豌豆黄売りをする呼び込みの声が聞こえてきたので、何事かとその人を連れて来るように召使いに言った。売り子が持ってきたものを味わった西太后は、その繊細な味わいと口解けのよさを気に入り、その売り子を専門職人として宮中に留め、宮廷料理として振舞うことを命じたのだ。
エンドウマメの皮を除いてペースト状になるまで煮て、クチナシで黄金色に色付けする。これを冷やし固めてカットし、サンザシのゼリーを乗せたらできあがり。
西太后が愛したと言われる、上品な甘さのスイーツを味わってみては?
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【店舗情報】
店名 豊盛胡同(フォンシェンフートン)
住所 金匯路416号
TEL 5111-7711
営業時間 10時~22時
席数 約120席
予算 100元~
エリア 龍柏新村
~2019年1月25日発行号