フトコロ飛び込む店の顔
虹橋のそば処「紋兵衛」の店長・李さんは、まさに店の看板娘。
なじみ客からは「明日香」という日本語名で呼ばれ、「元気にしてたかー?」と声がかかる。
人気の秘密は、溢れんばかりの元気で話かけるコミュニケーション力だ。
座敷で鍋を作るときや、焼酎を割るときなど、
ちょっとした瞬間に「出張ですか?」、「今日も寒いですね」と来店客を気にかける。
相手の様子を伺いながら、話好きと分かると話題を広げ、会話が進む。
「こうして仲良くなったお客さんの名前は、できる限り覚えている」と胸を張る。
そばは毎日石臼挽き
彼女も「大好き」という同店のそばは、全て日本産そば粉を使用。
さらに「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」の「三たて」にこだわって仕上げた本格派だ。
毎日そばの実を石臼で引いて製粉しており、そば本来の風味とノド越しの良さが特徴。
そのそばを手軽に味わえるのは、ランチタイムのセット。
麺類とごはん物に、サラダやデザートがセットになっている。
ゆくゆくは北京へ!?
明日香さんは今の店で店長を任されて、もうすぐ3年が経つ。
「頑張って働いていれば、いろいろ人生変わるよ」
というオーナーから言われた言葉を信じて、がむしゃらに働いてきた。
副総経理も「将来は北京あたりで店を一軒任せたい」といい、厚い信頼を寄せている。
頑張り屋の彼女の未来に、ソバ湯で乾杯だ!
~上海ジャピオン1月29日号より