めし屋のアイドル 第10回 たこ辰

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気立ての良さで楽しませる

 ピンク色のエプロン姿で迎えてくれたのは、
?庄駅南口から徒歩5分ほどの距離にある「たこ辰」の店長・美恵さん。
本名は「陳傑」というが、お客さんからはずっと「美恵さん」と呼ばれている。
 飲食管理の専門学校を卒業以来、ずっとこの道を歩み続けた。
転機となったのは20歳の頃。
偶然通りがかった中学校で、いろんな会社が合同で就職説明会を開いていた。
そこで見かけた日本料理店の求人広告に目が止まり、興味がわいた。

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日本料理への好奇心

 それまで現代の日本といえば、
子どもの頃にテレビで見た熱血バーレボールドラマ『燃えろアタック(中国題・排球女将)』のイメージぐらい。
説明会で刺身や天ぷらなどの話を聞き、「自分の知らない日本料理の世界が新鮮だった」という。
それまで働いてた中華料理の店から転職を決めた。
 以来、いくつかの店舗を経験した後、2年前から今の店で働いている。
店名の由来にもなった看板メニューの「たこ焼き」(25元)を今日も焼く。

実家で家庭料理

 店をやっていて嬉しいのは、お客さんと商売抜きで付き合えたとき。
 常連の駐在員男性に頼まれて、奥さんや子どもも一緒に浦東にある両親の家に案内し、
家庭料理を振舞ったこともある。
そのお礼にもらった化粧品を、今も大事に使っているそうだ。
「すごく楽しかったし、感謝してもらえた」と、明るく微笑んだ。

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~上海ジャピオン3月12日号より

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