めし屋のアイドル 第25回 柚子本店

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日本語名付け笑顔で頑張る

 和食やイタリアンが味わえる「柚子本店」で働く千田万里子さん。
 名前は完全に日本人だが、本当は四川省出身の中国人。
中国人従業員に、日本語で下の名前を名付ける店は少なくないが、
フルネームで日本語名は珍しい。
 「苗字もあった方がより上品な雰囲気になると思って、社長がつけたんです」。
そう言って笑う千田さんはこの日本語名をなかなか気に入っているようだ。

浦東の高層ビル

 同店は高層ビルの46階に位置し、和食・イタリアン・カフェという3つのフロアに分かれている。
和食は「平目の昆布〆め」(58元)や「あゆの塩焼き」(28元)など、
イタリアンは「サーモンとイクラのクリームソース」(42元~)など、本格的なパスタも用意。
千田さんはどんな料理も素早く丁寧に運ぶことを心がけている。
 ディナーは、どんなに食べても会計金額の上限が1人190元に設定されており、
食べ放題感覚で注文できるのも魅力だ。

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お客さんの前では笑顔

 フロアは広く、仕事中は移動も多い。
千田さんは1カ月ほど前、店のバックヤードの段差で右足首をひねり、くじいてしまったことがある。
 「少し痛かったけど、お客さんの前では笑顔でいたかった」。
翌日は1日休んだが、その次の日からすぐに職場に復帰した。
 そんな頑張り屋の彼女のもとには、今日も多くのお客さんがやってくる。

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~上海ジャピオン7月2日号より

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