カピパラ親子の ススメ! おけいこ 第25回「上善文化交流中心」

縁起のよい文字を 華やかな中国文化

芸術の秋よ! せっかく中国にいるんだから、何か中国らしい習い事をしたいわ。中国茶? 二胡? う~ん…と悩んでいたら、ママ友から「花文字はどう?」とお誘いいただいたの。

それを聞いて、ピーン! ときたわ。花文字って昔は、豫園のあたりでよく即興で書いてくれるおじさんがいたわよね。自分の名前や好きな文字を花や鳥などカラフルなイラストで表現してくれる絵は、見ているだけでテンションがあがるものね。自分で書ければうれしいわ~。ということで、さっそく「上善文化交流中心」へ体験に行ってきたわよ。

担当してくれる李先生は、オシャレなハンチング帽をかぶったザ・中国芸術アーティストって感じのおじさま。でも話しはじめるとやさしく、ユーモアのある方とわかったわ。

少し通訳が入りながら、まずは花文字についての解説。花文字は中国で1000年以上続く民間芸能で、文字を鯉や龍、鳳凰、竹など縁起がよいとされる動物や植物で表現することによって、幸せを願うものなんですって。イラストの上手さだけでなく、文字から連想されるイメージを表現できているかが大事なんだって。

というわけで、私も少しだけチャレンジ。フェルトの筆に2色をつけて、魚を書いてみるわよ。う~ん、色のグラデーションが美しいけど、このシュッとした曲線が難しい。これを文字に合わせて変化させるのは、まだまだ修行が必要ね。

先生によると、5回コースを修了すると基本の文字の組み合わせは書けるようになるんだって。先生は最後に、生徒さん1人ひとりの希望する文字を花文字で書いて、プレゼントしてくださったわ。なんと! これ、ほしかったのよね~。極彩色に彩られた私の名前は、鳥が飛び、水が流れてユートピアのよう。私も花文字をマスターすれば、みんなにハッピーを届けられるようになるわね!

 

 

芸術家 李 林昊

中国河南省出身。花文字、字画、肖像画などに精通。民間芸術である花文字は30年間手掛けており、2017年の中国郵便切手の図柄に選ばれたことも。日本では横浜や福岡で鞭撻を取ったことがあり、少しだけ日本語が話せる。

 

 

お問合せ

上善文化交流中心

住所 浦東新区東方路738号裕安大厦3階

TEL 2028-2717(日本語可)

予算 「花文字体験」(160元)、「5回コース」(300元/回、1回120分)

 

 

~上海ジャピオン2023年11月17日

最新号のデジタル版はこちらから




PAGE TOP