軽い気持ちで初訪問
無料で体験レッスン
「ここに通っている友だちと酒を飲んでいた時、一緒にやらないかって誘われたんです。
体験は無料だっていうし、軽い気持ちで来てみたんですよ」と語る、加納さん。
実は、高校3年間は空手部に所属し、黒帯も持っていたという腕前だ。
友だちに誘われて訪れたその道場は、NPO法人・全世界空手道連盟「新極真会」の上海支部。
現在、市内4カ所で道場を展開している。
本部に通う生徒は約30人。
日中の屈強な男性以外に、子どもや女性も顔を揃える。
中には、60代の男性もいた。広い道場の中心に立って、
ほかの黒帯の先生とともに彼らに指導を行うのが、初段の孫先生だ。
掛け声などは全て日本語で行う。
「押忍!」と威勢の良い挨拶を交わしたら、早速授業開始だ。
当時の記憶が蘇る
青春時代よ、再び
まずは柔軟、腕立て伏せなどの基礎練習。
続いて道場内に響き渡る孫先生の「一! 二! 三!…」という掛け声に合わせて、
型の稽古をしたり、2人1組で蹴りと受けの練習をしたりと、次々と授業は進んでいく。
「高校を卒業してから、もう20年も過ぎてますからね。
型は身体が覚えてても、体力がもたないですよ」と動きが止まってしまった加納さんに、
少し休んでも良いと、孫先生は優しく声をかける。
最後は皆で正拳突きを行い、黙想、礼で終了だ。
そして1週間後。再び道場で練習に励む加納さんの姿が見られた。
「1回やっただけでやめたら、また前に戻っちゃうじゃないですか。それは悔しいなと思って」。
どうやら、高校時代に燃やしていた闘志に、再び火がついてしまったようだ。
新極真会
TEL:135-1214-2860(古財)
TEL:136-4192-7680(姜、日本語可)
住所:方斜路515号地下1階
営業時間:火曜19時~20時半、土日16時~18時
予算:年間1800元(道衣贈呈)
※曹楊、浦東、松江にも道場あり、詳細は問い合わせを
~上海ジャピオン6月11日号より