「目の前に浮遊物」

その症状、もしかしたらこんな病気の初期症状!
治療のカギは、早期発見。

【サイレンNo.47】
 きれいな青空を眺めていたら、目の中で何かが動くのが見えた!
朝起きてみると、目の前がなんだか暗い…。
心当たりのある人は、こんな病気の可能性が!

飛蚊症(ひぶんしょう)

 明るい壁や空を眺めてみて下さい。
半透明もしくは黒いごみのような物体が目の中で動く、なんてことはありませんか? そんな人は「飛蚊症」の可能性があります。
 眼球の中は、硝子体というゼリー状の物体が入っています。この硝子体は年齢とともに液化され、水っぽくなります。
水分が眼球と硝子体の間に回りこみ、眼球に張り付いていた硝子体が剥がれ、ごみのように映し出される、というのが「飛蚊症」です。
 「飛蚊症」は、目の老化が始まる50歳前後から、近視の人では20~30代から、誰もが発症する可能性がある病気。
また、剥がれる際に、網膜が一緒に剥がれてしまうのが「網膜はく離(もうまくはくり)」です。
近視の人は網膜が比較的薄いため、激しい運動で剥がれることもあるので注意が必要です。
 特に視界の隅が欠けるという症状の場合は、「網膜はく離」の可能性があり、放っておくと、失明の恐れも!
目の老化が原因のため、治療法はありません。浮遊物は、いずれ沈下して目立たなくなります。
ただ、浮遊物が急に増えた、または視界の隅が欠けるときは、病院で診察してもらう必要があります。
 避けられない目の老化…気持ちは老いたくないものです。
 

■今週の監修
平和クリニック
佐井優見 先生

※本記事は、チェックする目安に過ぎず、あなたの身体の状態を確定するものではありません。

~上海ジャピオン2月20日発行号より

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