じゃあどうすればいいの?
先生、教えてください!
サッカーやバスケットなど、激しいぶつかり合いが発生するスポーツをしていて歯に打撃を受けた経験はありませんか?
歯が抜けてしまった場合、まずは、抜けた歯を探すのが先決です。
抜けた歯は早急に正しい処置をすれば元通りになるんです!
ですので、地面や床に落ちた場合でもすぐに拾いましょう。
肝心なのはその後。
歯をすすぐのは水で10~20秒程度。
軽く汚れを落とすぐらいにしてください。
歯の根元部分に触れたり、ゴシゴシこするのはNG!
歯の周りには歯根膜という繊維組織があり、この膜こそが歯を元通りにくっつける鍵になります。
こすったり、水に長時間さらしてしまうとこの膜がはがれてしまうので要注意です。
その後は小さな容器に生理食塩水(割合は水1㍑に対し、食塩9㌘)を入れて抜けた歯を浸し、直ちに歯科医へ行きましょう。
生理食塩水の用意が難しければ、目薬やコンタクト液などの身体の成分により近い液体や、牛乳でもOK!
明暗を分けるのは受傷後の2時間です。手早く処置を行いましょう。
歯が折れたり、かけたりした際にも、破片を元の歯に接着して修復することも可能なので破片を病院へ持参しましょう。
また、出血や歯肉の腫を伴っている場合は、無菌ガーゼで圧迫止血を行います。
そして、アイスバックやアイスノンで患部を冷やしてください。これは痛みを和らげるのにも有効です。
スポーツの外傷から歯を守るのに最も効果的なのは、マウスピースの着用です。
マウスピースは歯の保護だけでなく、顎骨にかかる打撃や外力などが、
頭部へ直接伝わらないよう吸収する大事な役目もるのでオススメですよ。
■今週のドクター
三島歯科
※本記事は、あくまで処置に過ぎず、ケガの完治を確定するものではありません。
~上海ジャピオン7月17日号より