お医者さんの御用達 第612回「天麻」

 

頭痛緩和に天麻

 

――暖かい日も増えてきましたが、春らしい変わりやすい天気に影響されて、頭痛がしたり疲れやすかったりと体調がよくありません。こんな時先生はどうしていますか?

先生 寒暖差や頻繁な気圧の変動など、体調管理の難しい季節ですね。私は医食同源の考えから、漢方系の植物を栄養のある料理に取り入れていますよ。今回は「天麻」がピッタリですね。

――どのようなものですか?

先生 オニノヤガラと言って、ナラタケの菌と共生する腐生ランで、葉のないまるで棒のようにまっすぐ伸びた茎に花が咲くことが特徴の植物です。天麻はこの塊茎を蒸し、乾燥させたものです。

――使い方を教えてください。

先生 玉子スープを作ってみましょう。天麻片30㌘に水を加えて30分間煮た後、水分のみを取り出しタマゴを加えて一煮立ちしたら完成です。7〜10日間連続で1日1回300㍉程度食べると、眩暈や頭痛の緩和にいいでしょう。さらに、天麻クコの実菊花ドリンクもオススメです。天麻片25㌘、クコの実15㌘、菊花6㌘に適量の水を加えて30分間煎じます。濾して200㍉の汁を取り出し、1日2回、1回100㍉を1カ月程度飲みましょう。片頭痛や不眠、不安などを和らげる助けになります。

~上海ジャピオン2024年3月15日号

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