お医者さんの御用達 第613回「丹参」

 

生理痛のセルフケアに丹参

 

――生理痛がつらいので、ヨモギ蒸しなど色々なことを試しています。先生のオススメはありますか?

先生 本草書『神農本草経』に載っている、古くから有名な漢方系の植物「丹参」がいいと思いますよ。

 

――乾燥させたニンジンですか?

先生 〝参〟という字が使われていることから、ニンジンの仲間を想像するかもしれませんが、全く関係がなくシソ科の植物でサルビアやセージの仲間になります。血管を柔軟にして、停滞している血を動かし血の巡りをよくすることによって生理の不調を緩和したり、神経を静めたりする効果があるといわれています。

 

――使い方を教えてください。

先生 2種類の茶を紹介します。丹参ナツメサンザシ茶は、丹参12㌘、サンザシ12㌘、ナツメ3個に適量の水を入れ30分間煎じ、200㍉取り出します。これを1日2回に分けて飲みましょう。月経前の7~10日間飲むと、生理中の不調や生理痛を和らげます。次に、丹参三七茶は、適量の水に丹参6㌘と三七5㌘を加えて、30分間煎じます。200㍉を取り出し1日1回飲むと、血管が詰まることを防ぐ助けになると言われています。そのため、高血圧や高脂血症、高血糖の人にオススメの飲み物です。

 

 

~上海ジャピオン2024年3月22日

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