センスが光る手作りフレーム
小泉さんの紹介で伺った五十嵐淳子さん宅には、味わい深いフランス額装とフレームが静かに並んでいた。
フランス額装から始まった オリジナルフレームの製作
五十嵐淳子さん宅に飾られているフランス額装とフレームの数々。実はこれらの作品すべて淳子さんのオリジナル作品だ。手作りならではの味わい深さがあり、部屋を温かく優しい雰囲気に演出している。
作品作りのきっかけとなったのは、日本で5年前にテレビで偶然見た「フランス額装」だった。フランス額装とは、中身をより引き立てるために、額内のマット部分に装飾を施すもの。淳子さんは、テレビを見てほどなく、フランス額装教室に通い始めた。
しかし、制作意欲はフランス額装だけに留まらない。今度は次第に外側のフレーム作りにも興味が移っていく。「むしろ今一番はまっているのはフレーム作りのほう」と淳子さん。
今では白木の状態のフレーム素材に、ペイントを施したり、銀箔を張ったり、彫刻刀でデザインを彫ったり。いろいろなテクニックを駆使して仕上げていく。完成作品も甘栗っぽく艶を出したもの、金属っぽいものと本当に様々だ。
△五十嵐淳子さん
どんなフレームが合う? それを考えるのが楽しみ
「気に入ったポストカードや版画があると、『これをどんなフレームに入れてあげようか』ってわくわくするんです」と話す淳子さん。
イタリア旅行中手に入れた気球の絵2点は、初めてマット装飾から外側のフレーム作りまでトータルで仕上げた作品だ。どちらも、絵の雰囲気とぴったりマッチしたアンティーク仕上げで、細かいテクニックとセンスが光っている。
上海に来てからも淳子さんの作品作りは続いている。材料のほとんどは日本から運び込んだもの。「一番楽しい時間は、どんな風に仕上げようかと作品をイメージするときですね」。その言葉には、淳子さんのモノ作りへの想いが溢れていた。
物件情報
◇地区:長寧区◇間取り:4LDK、156㎡
◇家賃:非公開◇築年数:2年
◇サービス:家具家電込み、管理費込み、オートロック、NHKワールド、スポーツジム、テニスコート、プール
◇交通:地下鉄より徒歩10分
⇒NEXT WEEK
五十嵐さん自慢のお隣さんは、自宅にランニングマシーンがあるという中田さん宅。
健康グッズ好きな中田さんのランニングマシーンの活用法とは?
~上海ジャピオン6月15日発行号より