上海で暮らす日本人ママの味方
堀さんの紹介で伺ったのは、ベビーシッターの美並利奈さん。豊かな経験にママたちが大きな信頼を寄せる。
元看護師の経験を生かし
ベビーシッターに
「赤ちゃんの体重がちゃんと増えているか心配で…」、「あんまりおっぱいを飲まないみたい」――。赤ちゃんを育てるお母さんには日々、悩みが尽きない。特に、習慣や環境の違う海外での子育てなら、その苦労はなおさら。そんな上海で暮らす日本人ママの大きな力になっているのが美並利奈さんだ。新生児から1歳未満の乳児専門のベビーシッターとして、活動している。
利奈さんは元看護師で、昨年の秋、上海に来る直前まで、産婦人科に10年あまり勤務していた経歴を持つ。いわば、新生児ケアのプロで、産後のお母さんの身体やメンタル面の問題にも精通している。
「日本で長い間、看護師として働いていたので、上海でその経験を役立てることができれば、と思いベビーシッターをはじめました」
実際にシッター業をはじめて実感したこと。それは赤ちゃんのことを日本語で相談できる場の少ない上海で、母親たちがどんなに不安な思いをしているか、だった。
海外で子育てをする
ママたちの手助けを
ベビーシッターを引き受ける際は、まずお母さんと面談。その後、希望に応じて赤ちゃんの世話をする。ことし3月に出産したIさんの場合は、産後すぐは毎日病院へ、その後は週に1回自宅へ通った。
Iさんは、「上の子のとき、母乳に関するトラブルが多かったので不安だったのですが、美並さんのおかげで、今回は順調です」と笑顔で話す。
お母さんの不安を、少しでも和らげてあげたい――。利奈さんの思いは、上海の母親たちの大きな支えになっている。
看護師時代の利奈さん
シックな家具が並ぶ
美並利奈さん
物件情報
◇地区:長寧区◇間取り:4LDK 123㎡◇家賃:非公開◇築年数:1年◇サービス:家具家電込み、ADSL込み、オートロック、NHKワールド、スポーツジム、テニスコート、プール◇交通:地下鉄より徒歩10分
⇒NEXT WEEK
美並さんの自慢のお隣りさんは
草月流華道をたしなむ友井さん宅
上海でいけばなをはじめ、日本の文化のよさを再認識! 最近では、近所の花屋さんにある花をチェックするように
~上海ジャピオン5月30日発行号より