考える男マートンと哲学の小部屋(トイレ)~シェラトン上海虹橋ホテル

起業のための哲学

私は考える男マートン。
今日は、日本の友人が出張で上海に来たので、
彼の宿泊している遵義南路のホテルを訪ねた。
市内を案内しようと思ったが、
仕事続きで疲れたというので、
ホテルのカフェでのんびり話をすることにした。
…ふむ。
出張が多く、
激務の割に給料が低いから、
起業を考えているとな。
その準備のため講習会に行き、本を読んだが、
しっくりくる経営理念・哲学と
巡りあわず悩んでいると。
哲学と聞いたら、
協力しないわけにはいかないな。
小部屋(トイレ)で考えてこよう。

勝者への〝鍵〟とは

斬新なデザインだ。
小便器前には、白いラインが引かれ、
まるで徒競走のスタートラインのようである
…ん? 待てよ、
確かここは、ウェスティンなど、
高級ホテルを世界中に展開する
スターウッド・ホテル&リゾートのホテル…。
そうか!
業界の成功者たる
スターウッドのホテルは〝勝者〟、
白いラインは、
その勝者となるための出発点を表す。
出発点の先に小便器があるということは…
この苛烈な社会で勝つには、
小便器、つまり
小部屋(トイレ)がカギだという成功哲学を示すのだ!
早速友人に伝えよう。
ありがとう、いい小部屋(トイレ)であった。

~上海ジャピオン2012年9月28日号

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