大好きなタイの味を上海で伝えたい
金田さんの紹介で伺ったのは、自宅でタイ料理教室を開く齋藤さん。
5年間、タイで学んだ本場の味にファンが多い。
現地で知った、
タイ料理の美味しさ
ポイントを説明しながら、生徒と一緒に料理を作っていく
「春雨のサラダは、お箸より手でざっと混ぜた方が、よく味がなじんで美味しいですよ」
具体的なアドバイスを挟みながら、齋藤奈津子さんは調理手順を丁寧に説明する。
1年程前に自宅で友人たちにタイ料理を教え始め、現在生徒は6~7グループに。
週に1~2度は料理教室を開く多忙な毎日だ。
過去に2度、タイに住んだことのある奈津子さん。
最初の滞在でタイ料理のおいしさに目覚め、5年間に及んだ2度目の滞在では、
タイ人の先生から定期的に料理を習い、レストランやホテルのクッキングクラスにも頻繁に参加した。
「タイ料理は、辛みと酸み、甘みが絶妙に融合していて、味がとても複雑で奥深いんです」
挽き肉のタイバジル炒め、レモングラスのサラダ、タイ風カレーソーメン。
奈津子さんのお気に入りは、外国人には馴染みが薄いが、現地の人に好まれている料理。
屋台やレストランで食べ、美味しいと思った料理を教えてもらい、自分で何度も作って、レパートリーを増やしていった。
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上海で手に入る材料で
納得のいく味に
グリーンカレー、春雨サラダ、豚肉のオイスターソース炒め
奈津子さんが教室で教えるレシピは、上海でも無理なく作れ、美味しいと思える味になるよう、すべて自分でアレンジしたもの。
ヘチマはナスや冬瓜に、青パパイヤはにんじんに、と材料を手に入りやすいものに変えたり、東南アジア特有のタマリンドソースを果実酢で代用したり。
ハーブなら輸入食品を扱う『City Shop』で、と買い物のアドバイスもする。
「私は、ひとりでも多くの人に、タイ料理を好きになってもらいたいんです」と話す奈津子さん。
これから、上海でタイ料理を愛好する日本人女性が増えていきそうだ。
齋藤奈津子さん
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お茶をこよなく愛し
人気抜群のお茶ブログを執筆する東塚洋子さん
~上海ジャピオン5月22日号より