〝色〟のメッセージが癒しをもたらす
座波さんの紹介で伺ったのは、日本でカラーセラピーを学んだ栗林このみさん。〝色〟で、周囲の人を元気にしたいと話す
選んだ色を手がかりに
心の状態を探る
並んでいるのは、2色の液体がゆれる美しいボトル。直感で好きな色を選ぶと、その色が自覚していなかった心の状態を探る手がかりに――。
これが、栗林このみさんが、日本で勉強したカラーセラピー。オーラソーマの名でも知られ、自分の心の状態や本来の性質を知ることで、精神的に楽になれると、近年、人気が高まっている癒しのセラピーだ。
このみさんは、約5年前、このセラピーの講座を受講中にご主人の転勤が決まり、講座終了後に上海へ。現在は、友人や知人から希望があると、自宅でセラピーを行っている。
「悩みの内容は話したくない。でも励ましの言葉が欲しい。そんな人は意外に多いんです」
このみさんが接することの多いのは、駐在員の夫に帯同して上海に来た日本人太太たち。習い事や娯楽にいそしみ、一見、楽しい日々を送っているようだが、実は、精神的に疲れている人が多いと話す。
「仕事のあるご主人とは違い、はっきりとした目標が持てない。人間関係で生活の充実度が決まってしまうのも、ストレス源のひとつでしょうね」
(右写真)見ているだけでもリラックスできるカラーボトル
これからもカラーで
癒しを届けたい
さて今回のお隣さんでは、このみさんのご好意で、記者もセラピーを体験することに。ボトルを選び、普段は省みることの少ない、自分の心の状態について話すこと約1時間。「あなたは何事も自分で決めたいタイプなので、人の意見に耳を傾けすぎると疲れますよ」と、的を得た指摘にドキリ。さらに、心に負担をかけないコツなども伺った。
セラピー後の帰り際、「楽になりました」のひと言をもらえるのがうれしいと、話すこのみさん。彼女の〝癒し〟のオーラは、さらに広まっていきそうだ。
このみさん自身の癒しの素、愛犬クリン
栗林このみさん
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中国らしい図柄の繊細な
美しさに魅かれ、切り絵を
ならう谷口裕子さん
~上海ジャピオン8月8日発行号より