考える男マートンと哲学の小部屋(トイレ)~LOCO

_458matong

寒がりマートン

私は考える男マートン。最近急に寒くなってきたな…昨日など深夜に寒さで目覚め、暖房を点けたほどだ。今は外を哲学散歩中だが、早速身体が冷えてきた。向かいに見えるスペイン料理店で暖を取るとしよう。

店内は、派手すぎず、しかし目を引くデザインの家具が配置され、なかなかシャレている。料理も上品な味付けで、ワインやカクテルが進む…と、調子に乗って、またしても飲み過ぎた。酔い覚ましに小部屋(トイレ)へ行ってくるか。

環境保全の哲学

ほお、こちらも店内に負けず劣らず、ユニークなレイアウトじゃないか。人の頭部の形をした置物に、スタンド部分がネコの身体になっているランプ。ん? 待てよ、スペインとネコ…絶滅危惧種の「スペインオオヤマネコ」か!! このネコ科の動物は、森林開発や密猟といった主に人為的な要因から、このままでは50年以内に絶滅すると言われている。

…なるほど。このインテリアは、ネコが生態系の惨状を人間の耳にそっと囁き訴えている、という構図なのだな。11月の寒さ程度で暖房をつけるなど…ネコよ、すまなかった。よし、今年の冬は暖房を使わず過ごすぞ! ありがとう、いい小部屋(トイレ)であった。

~上海ジャピオン2013年11月8日号

最新号のデジタル版はこちらから




PAGE TOP