考える男マートンと哲学の小部屋(トイレ)~Glamour Bar

_478matong 

外灘のオシャレバー

私は考える男マートン。今日は友人に誘われ、外灘にあるゴージャスなバー「グラマー・バー」へ来ている。
シャレた内装にピンクの照明がユニークだ。集う人々もみなファッショナブルである。…私は、ちょっと場違いだろうか。とりあえず、小部屋(トイレ)へ逃げ込もう。

魔法少女の哲学

おお、壁一面に繊細なタッチの花が描かれ、棚には本物の生花。さらには床のタイルも花模様という花尽くしだ。そう言えば、店名の「グラマー」とは、英語では日本語とニュアンスが違い、人を惑わすような魅力や抗い難い雰囲気を表す。と言うのも、元は「魔法」や「呪文」という意味で使われていた言葉だからだそうだ。

…ふむ、花と魔法か。これは、『花の子ルンルン』然り、『花の魔法使いマリーベル』然り、特別なドレスコスチュームが特徴的な、魔法少女アニメによく使われるテーマだ。…古来より、魔法と哲学は、切っても切れない関係性を持っている。私も、魔法を研究すれば、真理へ近づけるかもしれんな。よし、私も早速可愛らしいドレス姿に〝変身〟し、魔法少女になりきってみよう。ありがとう、いい小部屋(トイレ)であった。

~上海ジャピオン2014年4月11日号

最新号のデジタル版はこちらから




PAGE TOP