第167ノック 藤原さん

繊細な立体物を粘土で作る

大澤さんの紹介で伺ったのは、ソフト粘土教室に通う藤原安子さん。
資格を取り、教室を開くことを目標にしている。

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ソフト粘土のキャンドルスタンドとカサブランカのブーケ

自分のセンスと手で個性あふれる作品を

「色で印象ががらっと変わるんです。
パーツを組み合わせて、1つの作品に仕上げていくのも面白くて」
こう話すのは、ソフト粘土を習っている藤原安子さん。
3年前に習い始め、一時、先生の帰国で中断していたが1年前に再開。
間もなく、講師資格が取得できる予定だ。
ソフト粘土とは、文字通りやわらかい粘土で花や動物などを作る粘土細工。
花なら、花びらを一枚、一枚作ってから、組み合わせて立体的なブーケや花束にする。
使う粘土は、赤や緑、黄色、青色など原色に近い色ばかり。
数種類の粘土を混ぜ合わせて好みの色を作るが、イメージ通りの色を出すのが、難しくて、そこが面白さでもあると安子さんは話す。
花びらのカーブは手に押し付けてかたどり、葉脈は手相のしわでつける。
手本となる写真はあるが、花びらの巻き加減で雰囲気が変わるので、一緒に習っている生徒同士でも、同じものにはならないそう。
講師資格を取るための卒業制作に、上海をテーマに、東洋っぽさを感じさせる作品を作ろうと構想を練っている最中だ。

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卓球の練習中の愛息

親子ではじめた卓球
中国の愛好者とも交流

上海に来て6年になる安子さんのもう一つの楽しみは、親子での卓球。
学生時代から、卓球に熱中していた安子さんは、近所の現地校で体育館を一般開放していることを知り、息子と通い始めたのだ。
最近、そこで知り合った元日本実業団選手の中国人コーチから、親子で指導を受けるようにもなった。
「さすが中国は卓球王国。愛好者が多くて、気軽に指導を受けられるんです」
来月、帰国する安子さん。
日本でも、ソフト粘土、卓球ともに続けていくつもりだ。

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藤原安子さん

⇒NEXT WEEK

大都会・上海だからこそ
ヨガを通して、自然と関わる川崎弓乃さん

~上海ジャピオン6月19日号より

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