愛情たっぷりの家
バーやクラブ、多国籍料理店が集結し、夜ごと賑やな巨鹿路エリア。
巨鹿路にある「上海作家協会」は、雑誌『上海文学』などを発行する中国文学の要。この協会がある場所は、かつて「愛神花園」と呼ばれる個人の邸宅だった。設計を手掛けたのはラズロ・ヒューデック。当時、〝マッチ王〟として巨額の富を築いた劉鴻生の弟、劉吉生が妻のために建設を依頼した家で、ヒューデックは天使の物語をモチーフに設計。庭に美しい噴水を設けた、愛溢れる住まいだ。
現在は残念ながら邸宅には入れないが、同協会そばの「作家書店」でコーヒーを飲みながら、文学と愛について考えてみてはいかが?
~上海ジャピオン2021年9月17日号