上海でも東日本大震災の余波 日本への旅行キャンセル客も

 3月11日(金)、13時46分、日本東北地方の太平洋三陸沖を震源として発生した、
マグニチュード9・0の大地震の影響を受け、上海市でも一部の区域で、揺れを感じたが、
死傷者は確認されていない。
 揺れを感じたのは、長寧区や徐匯区、虹口区など。
市地震局は、今回の地震の揺れは、1月に起きた南黄海沖地震時より大きかったと発表したが、
市では大きな混乱などは見られなかった。
 なお大地震発生後、中国国家旅行局は、日本への渡航の自粛を通達。
これを受け、日本への旅行を取りやめる市民も出てきている。
ただ、旅行保険の約款上に、戦争や津波、地震などによる損害は、
例外として保険金支払いの義務を負わないと規定されているため、
旅行取り止めによるキャンセル料の支払いと、日本へ旅行に出かける危険性との間で苦慮する人も多い。
 また、454人の日本人留学生が通う復旦大学では、14日(月)に日本留学生会を中心に募金活動を実施。
大学側は心理ケア専門家を手配し、日本人留学生に対する心理面のケアを進めている。
(3月15日)

~上海ジャピオン3月18日号

最新号のデジタル版はこちらから




PAGE TOP