中国中央テレビ(CCTV)は、3月28日(木)に放送した、
商品の品質や食の安全に関する番組「毎週質量報告」内で、
「上海璽楽美素実業有限公司」が、
乳幼児用粉ミルクの産地を偽っているほか、
期限切れのものを混ぜ販売していることを報道した。
これを受け、市工商行政管理部門は、
市内スーパーなど小売店に対し、同社が販売する
「天賦美素」などの粉ミルクを陳列棚から撤去するよう要請。
同日16時、全市で1300㌔が撤去された。
同社は、スイスのヒーローグループ傘下で、
中国台湾と蘇州市の企業による共同経営。
同社では、輸入品に国内産粉ミルクを混ぜて再パッキングし、
輸入品と偽って出荷していたほか、賞味期限の偽造も行っていた。
また工場では、パッキング作業時に
高月齢児用と低月齢児用が混入し、
細菌汚染も起こりやすい状況だった。
(3月31日)
~上海ジャピオン2013年4月5日号