上海市衛生及び計画出産委員会は、4月8日(月)、
市で鳥インフルエンザ(H7N9型)の感染者が新たに1人見つかり、
すでに死亡したことを明らかにした。
市の感染者数は、同日17時までで、死亡した5人を含め、
計11人となった。
新たに死亡したのは、64歳の男性。
1日(月)に悪寒を覚え、3日(水)には高熱を発症したため、
黄浦区の瑞金医院で治療を受けたが、
7日(日)18時45分、死亡した。
市では、卸売市場で販売されていた鶏やハトから
同型ウイルスが検出されたため、6日(土)から、
食用家禽類の流通を停止。
各卸売市場も一時的に閉鎖、市場から回収した家禽類
約10万羽を殺処分したほか、人民広場や世紀公園、
野生動物園では放し飼いの鳥類を
すべてケージに閉じ込める作業が行われた。
なお、世界保健機関(WHO)は、8日(月)、
北京市で記者会見を開き、「人から人への感染を示す証拠はない」
と述べている。
(4月8日)
~上海ジャピオン2013年4月12日号