日本で問題となった「オレオレ詐欺」に類似した事件が、上海でも起きた。手口は、電話や携帯のショートメールを使い、見知らぬ相手に「以前の同級生だよ」や「古い友達だよ」と声をかけ、金銭を騙し取るというもの。
虹口警察は、7人を相手に同様の手口を使い、計35万元を騙し取っていた福建省出身の詐欺犯罪グループ4人の身柄を拘束した。
2月末、詐欺の被害にあった陳さん(仮名)によると、電話にでたところ、相手から「当ててみて」と返事がきた。思い当たる旧友の名前を告げると「そうだ」と回答。その後、旧友と名乗る男は「お金を貸して欲しい」などと要求。以前世話になったこともあり、指定の口座にお金を振り込んだという。
同様の事件が多発したため、警察側が調査を開始。振込先の口座がいずれも福建省厦門のものと判明したことが、今回の詐欺犯罪グループの逮捕に至った。同グループは、ハッカーを経由して個人情報を入手し、金持ちばかりを狙って金銭を騙し取っていたという。(4月4日)
~上海ジャピオン2006年4月7日発行号より