5月4日(日)早朝5時頃、上海市虹口区で、住宅アパートが全壊し、住人が死傷を負う事故が発生した。
倒壊したのは、同区新港路にある〝老房子〟と呼ばれる旧式建築の3階建て2棟。事故直後、現場には23台の消防車が駆け付け、救出作業を行ったが、住民9人のうち自力で脱出した4人を除き、2人が軽傷、1人が重傷、2人が死亡するという惨事になった。初動捜査の結果を受けた市政府の見解によると、液化ガスボンベの爆発が倒壊の原因としている。しかし、現場には爆発していないガスボンベも見つかっており、原因は未だ特定されておらず、調査は今後も続く見通し。
逃げ延びた住人の1人は、倒壊発生の直前に屋根の瓦が崩れるような音を聞いたと証言。現場には何かが燃えた形跡はなく、建物が構造的に老朽し、倒壊したものとみられている。(5月5日)
~上海ジャピオン2014年5月9日号