上海市の路線バス13路の運転手が5月28日(水)より、車内スリの防犯対策として、車内に犯人が潜む箇所や、盗難が発生しやすい時間帯などをまとめた冊子を配布し始め、乗客から好評を得ている。
冊子には、窃盗犯は主に降車ドア付近や防犯カメラに映らない運転席付近に立っており、実行犯のほか共犯を含め3人組であることが多いなど、これまでに発生した事例を紹介。対策や注意事項を独自にまとめている。
同路線バスは長寧区の中山公園ー虹口区提藍橋間を走行。商業エリアや鉄道駅など、人の往来が激しい箇所を通り、朝晩のラッシュ時における盗難が多発。運転手によると、盗難発生時、被害者はドアを閉め乗客の持ち物検査を主張、ほかの乗客は正常運行を要求するため、板挟み状態になるという。
なお統計によると、今年1月~4月の窃盗事件は69件。うち56件が車内スリで、全体の81・2%を占める。(5月29日)
~上海ジャピオン2014年6月6日号